当社代表桑原によるコラム「遊自耕」は、隔月発行の建築情報誌「飛翔」誌上にて連載しています。飛翔の送付をご希望の方は、飛翔送付申込フォームよりお申込下さい。(送付無料)

遊自耕90号

『飛翔』100号!

希望社そのもの

早いものです。生意気にも<現代の棟梁をめざす希望社の建築情報誌『飛翔』>と命名し、あくの強い主観的な編集を続けてきたこの小冊子も、ついに100号になりました。17年あまり、私が社会に出てからの人生の3分の1弱を、共に歩んだことになります。

この『飛翔』という名は、私の生き方に大きな影響を与えた父の遺稿歌集の題名をとったものです。

建設界を建築主に求められ信頼されるものに変革すること、企業で働く多くの人々が企業のための道具から解放され自ら進んで働く環境を実現すること。こんなことをめざして、希望社でのさまざまな実験の事実を、良いことも良くないことも包み隠さず、この小冊子で、当社を見守りご支援くださる多くの読者の皆様にお伝えしてきました。

『飛翔』は希望社の血液であり、希望社がある限りあり続ける。『飛翔』がない希望社は存在しません。

学習ノート

『飛翔』を定期的に編集することは、そのたびに自分を振り返り、業務を点検することでもあります。大きな困難を乗り越えるとき、企業経営のかじを大きく切るとき、『飛翔』はいつも、大切な学習ノートの役割を負ってきました。

会社設立5年目、経営危機に遭遇しました。賃金は遅配、110人の社員が60名に減りました。まさにバブルの崩壊でした。

希望社はこの苦難を乗り越えるため新賃金方式を確立し、施工図提供を主とする会社から発注代行サービスを主とする初歩的なCMの会社に転換しました。

しかし、その後の深刻なデフレ経済は、日本の企業に、伝統的なシステムを否定しなければ生きられない時代をもたらしました。リストラの嵐も吹き荒れました。
希望社も設立10年目に2回目の経営危機を迎えました。発注代行サービスで生きる道をつかんだと思う間もない出来事でした。

それでも希望社は、コンサル型の設計事務所から設計施工一体型の建設会社への転換により、活路を見出しました。また2001年には「21世紀の新しい建設業宣言」を発表し、建築の設計と施工の技術を研きながら、人の注文を待つだけではなく多角的事業を行うという、今までとは全く異なる会社に生れ変わりました。

2004年からは、どこよりも早く導入してきた業績評価型賃金制度の限界、即ち社員が賃金でますますしばられていく状態を改めるために、社員に“国家にも会社にも頼らない自立した働き方”を求めています。

また、歩みは速くはありませんが、業績も着実に上昇しています。

脱談合のナビゲーター

私はこの小冊子で、談合が多くの建築主や市民のためにならないばかりか、談合を行なう会社の発展を妨げ命までも断ってしまうことに警鐘を鳴らしてきました。

談合のシステムは建設会社が構築したものではなく、その立案と運営は官僚により行われている、日本は談合国家だと、強く訴えてきました。

談合は、この事実を摘発する国民的世論なくしては無くなりません。

『飛翔』がこの世論を大きくし、我が国の建設の仕組みが質的に変化する時期がやがてやって来ると思うと、心がはずみます。

感謝とお願い

“良いものを安く”を阻む者への銃口。

近未来の働き方の実験報告誌。

希望社の営業媒体。

私の遊び道具。

『飛翔』は、歴代の素人編集長の涙と怒りの結晶です。

しかし、それにたくさんの皆様のご忠告とご支持があってこそ、ここまで続けてくることができました。

100号を記念して関係各位にお礼を申し上げると同時に、これからまた心を新たに再出発します。

最後に、業界改革のために貴方の力をお貸しください。貴方がJCMサテライトシステムへ加入されることを心より待ち望んでいます。

JCMサテライトシステムのご紹介

建築計画をお持ちの方をJCM実施会社に引き合わせていただき、JCM実施に至った場合、「業界改革奨励金」が支払われるシステムです。

2007年2月8日現在、495名のご加盟・499万円の加盟金(1口1万円として1口以上)をいただいており、1,000名の加盟をもって、加盟金で建設業界改革を求める意見広告を出すことを目指しています。

JCMの理念や仕組みにご共鳴くださる方、是非ご加盟下さい!

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